【夏休み明け ケガ 整骨院】夏休み明けにケガが増える原因について
2026/08/28
9月にケガが激増する理由と防ぐためのルール
みなさん、こんにちは!鴻巣 ぴーす鍼灸整骨院です。
9月に入ると、部活やスポーツクラブで「肉離れ」や「捻挫」などのケガが急増します。
「休みボケだ」「気合いが足りない」と片付けてしまいがちですが、実はこれ、「休んだ後の急激な練習」が引き起こす科学的な現象です。
なぜケガしやすいのか、わかりやすく解説します。
選手の身体を「体力の器(うつわ)」、日々の練習をそこに注ぐ「水」に例えてみましょう。
・過去1ヶ月の練習の蓄積: 毎日コツコツ練習することで、水を溜める「器」が少しずつ大きくなります。
・今週の練習量: 今週1週間で、その器にどれくらいの「水」を注いだかを表します。
夏休みの後半、お盆休みやテスト勉強などで練習が減ると、気づかないうちにこの「器」は小さくなってしまいます。そこに9月からの新学期、「さあ秋の大会に向けて頑張るぞ!」と小さくなった器にいきなり大量の水を注ぐと、器から水が溢れ(=身体の限界を超え)、ケガをしてしまうのです。
魔法の数字は「1.5」!ケガのリスクが跳ね上がる境界線
この「過去1ヶ月の器の大きさ」に対して、「今週注ぐ水」がどれくらいの割合かを示すのがACWRという指標です。
研究により、この倍率によってケガのリスクが劇的に変わることが分かっています。
| 割合(今週の練習 ÷ 過去1ヶ月の平均) | 今の身体の状態 | ケガのリスク |
| 0.8倍 未満 | サボり気味(準備不足) | 高い(体力が落ちている) |
| 0.8 〜 1.3倍 | 理想的(スウィートスポット) | 最も低い(安全に成長できる) |
| 1.5倍 以上 | 危険水域(デンジャーゾーン) | 通常の2〜4倍に激増する |
例えば、8月後半の練習が「週2日」だったのに、9月に入っていきなり「週4日」のペースで練習を再開したとします。
これは「2倍(2.0)」になるため、完全に危険水域(1.5倍以上)に入ってしまいます。本人は元気なつもりでも、休んでいた筋肉や腱は急な負担に耐えきれません。
以下のツールで、過去1ヶ月のペースと今のペースをスライダーで動かし、危険度をチェックしてみてください。
9月のケガを防ぐための「3つのルール」
この「1.5倍の壁」を越えずに、安全に練習を本格化させるための具体的なアクションです。
「1割アップ」を上限にする
練習を増やすときは、先週の「1.1倍(10%増)」までに抑えるのが安全圏です。いきなり倍にはせず、少しずつ器を大きくしましょう。
長期休み中も「ゼロ」にしない
完全なオフが続くと器が急速に縮みます。休み中も軽いジョギングや体操を行い、体力のベースを下げすぎないことが重要です。
ケガ明けの選手は「別計算」する
チーム全体が「理想的」な練習量でも、休んでいた選手がいきなり全体練習に合流すると、その子にとっては「危険水域」になります。
必ず別メニューから段階的に合流させましょう。
「休んだ分を取り戻そう!」という真面目な気持ちが、皮肉にも秋のケガを引き起こします。
気合いや根性ではなく、簡単な「かけ算・割り算」の意識で子どもたちをケガから守りましょう。
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